床の間のマイルスデイビス

Yasuoです。

大阪市福島区にある私のゲストハウスの床の間を改装しました。

床の間というのは、座敷の一段高いところに位置する ”日本家屋の精神性の中心”( wikiより @エドワードモース)なのだそうで、通常は掛軸や生花を展示し、観賞するスペースだ。

私も床の間のある家で生まれ育ったから、敬意も愛着も持っている。

一緒に住んでいた明治生まれの祖母はとりわけこの空間を大切にしていて、

いつもは優しいのに、床の間で遊んだ時だけはきつく叱られたものだ。

けれども、時代は変わる。

変わらないもの、変えるべきではないものはあるけれど、

新しい刺激は常に必要だ。

このゲストハウスをオープンして2年弱(それはほぼほぼコロナ禍に重なるのです)、

床の間にはずっと掛軸を展示していて、それは決して悪くはなかったんだけど、

どうにも凡庸で中途半端な印象が否めなかった。

だから何かを変えたいと思った。

ましてやコロナで世界中のひとが苦しむ中、ゲストに対して何かしらのメッセージを発信できたらなお良い。

そこである着想が浮かんだ。

うちのゲストハウスは私の所有するアナログレコード約100枚を無料で聴き放題にしていて、そのカバーアートの数々をインテリアにもしている。

(これについてはまた機会をあらためて)

ならば床の間もタブー視するのではなく、ここにもレコードを展示したい。

それらを単に壁に飾るだけではなくて、意図を持った空間演出を施して。

ではどんなコンセプトで、誰の作品を選ぶのか。

これは割とすぐに結論が出て、もうそれはジャズの帝王 マイルスデイビスしかない。

その生涯を通じて絶え間なく変化し続けた彼の、

とりわけアコースティック時代の作品群なら、この禅的な空間と響き合う。

(ちなみに私は30年以上のマイルス ファンだけど作品のほとんどをCDで所有していて、

いま手元にあるレコードはこの3枚だけだった。これらのチョイスについて違和感を持つ人もいるかもしれないけれどここで蘊蓄を披瀝することは控えておきます。)

私はその構想をDIYの天才であるうちのカミさんaicoに伝えた。

するとaicoはあっという間に棚を設計し、組み立て、塗装をして、理想的な空間を作ってくれた。

私は、まあ、なんというか、あまり優秀ではない助手として、お手伝いさせていただきました。

結果として、他にはない、かなりいい空間に仕上がっています。ぜひ多くの人に見にきてほしい。

ずいぶん長くなってしまったけれど、民泊の魅力のひとつは、そのおもてなしも含めて、

オーナーの人生観や思い込みを体感できることで、それはきっとホテルでは味わえない類のものだ。

こんな変なことができるのも民泊ならではなんだと思っています。

いつかコロナが収束した後、民泊が日本人の旅のスタンダードのひとつになることを願っています。

そしてお越しいただいたゲストの皆さんとここで音楽の話ができたらこんな嬉しいことはありません。いくらでもつきあいますよ!ご来訪をお待ちしています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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