こんにちは。
クラブメンバーのKiyotoです。
今回は民泊運営を行う中で心がけていることをご紹介します。
『隻手(せきしゅ)の音声』(隻手の声を聞け)という有名な禅の公案があります。
隻手とは片手のこと。
片手の拍手の音を聞けという意味ですが、言うまでも無く、片手の拍手では何も音は鳴りません。
一般的には、物事には必ず両面があるという意味で解説されているようですが、
僕は尊敬する先生から文字通り、『耳を澄ませてその片手の拍手の音を聞き続けろ』と教わりました。
例えば好きな人がいて、相手のことをもっと知りたいと思っている時、
その関係はどちらに転んでもきっと悪いものにはならないでしょう。
少なくても自分に意識を向けてくれていることが相手に伝わるから。
ところがいざ、恋愛が成就してしばらくすると、相手に対する関心が少しずつ薄れていく。 知らない間に相手の中に不満がたまり、気が付いた時にはもう取返しの付かない関係になる。
人間関係でも、この人はこういう人だと分かった(決めつけた)瞬間から、
その人のことを分かろうとする努力をしなくなる。
誤解やトラブルはそういった時に起きる。
だからこそ、昔からの付き合いがある人にこそ、新たな視点で相手のことを知ろうと努力し続ける必要がある。
両手の拍手の音が聞こえた瞬間に、聞こうという意識は完結して終わってしまう。
そうではなく、決して聞くことの出来ない片手の拍手の音を何とか聞こうと意識を向け続ける。 聞こえない音をずーっと聞き続けようとするから、聞こうとする意識が途絶えない。
前段が長くなりましたが、運営している宿泊施設も、これで完成という終りはありません。
物件を見つけ、家具・設備を設置して、予約サイトに掲載して、ゲストからレビューを貰い、空室が埋まって、ほっと一息つく。
でも、これで完成と思った瞬間にその施設は『生命』を持たなくなる。
民泊を運営してから約4年が経過しますが、この半年間だけみても、様々手を加えてきました。
多人数のゲストがチェックアウトした後に部屋に入ると、毎回ハンガーでタオルが干されていることに気が付き、タオルスタンドを設置したり、
寝室に5つある照明のうち2-3個の電源が抜かれていることがよくあり、調べてみると、照明が5つあると調光しても睡眠時には明るすぎることが判明し、照明とは別に新たにベッドライトを設置したり、(その後、電源が抜かれることは無くなりました。)
暑さ/寒さ対策として、玄関とリビングの間にスクリーンカーテンを設置したり、
ゲストからのアドバイスをもとに、枕とマットレスを厚みのあるものに交換したり・・・。
これで完成というゴールはなく、これからも自ら現地に出向いて『施設の声』を聞き続け、ゲストが安心・快適に滞在出来る『生きた施設』であり続けるよう取り組んでいきたいと思います(^^) リスティングはこちら🏠
若狭湾出身の釈宗演のエピソードにも出てきます🐢僕たちがそう在って、世界の人に日本の風土が育んだ文化も感じてもらえるといいですね🌊 https://www.google.co.jp/amp/s/amp.amebaownd.com/posts/15511694